PEDIATRIC 小児歯科

当院のU20(小児歯科)について

20歳で 良好な噛み合わせと むし歯・歯肉炎のない健全な口腔を目指す

当院のU20(小児歯科)での目標です。
小児期は、長い人生の中でお口の中が最も変化する時期であり、小・中・高と学年が進む中で生活環境の変化も大きい時期となります。
目まぐるしく変わるお口の中で、リスクをコントロールしながら健康状態を保つこともそう簡単ではありません。

一人ひとりのお子さんのご年齢、成長・発育段階、歯の生え変わり状況、生活習慣に合わせて、適切なメインテナンスとアドバイスを行ってまいります。

KEEP28:生涯すべての歯を健康に守るためにも、20歳までのお口の健康づくりが大変重要であり、今後の人生のベースとなります。

どんな子も、無理なく楽しく歯医者さんに通えるように診療環境を整えています。

  • 歯医者さんが怖くて苦手なお子さん
  • イヤイヤ期で歯みがきを嫌がるお子さん
  • ADHDなどの発達障害のあるお子さん
  • 知的・身体障害のあるお子さん
  • むし歯がたくさんあるお子さん

など、さまざまな方が当院に通っています。

他の歯医者さんで挫折してしまった経験がある方も、ぜひ一度ご相談ください。

経験豊富なスタッフが一丸となって
お子さんの健康づくりをサポート

院長は3児の母で、重度身体障害のある子をもち、2つの保育園および障害者施設の担当医も務めています。目黒区が実施する妊産婦向けマタニティ歯科の講演も担当しており、これから出産される方、小さいお子さんのいる方に自身の経験も踏まえて親身に寄り添います。
副院長は1児の母で、予防歯科医院や大学病院の小児歯科でも経験をもち、小児歯科には特に熱い想いをもっています。
お子さんご本人や保護者の方にも寄り添いながら、経験豊富なスタッフが一丸となってお子さんの健康づくりをサポートいたします。

小児歯科のスタートは
生後6~8か月で下の前歯が生えてきたタイミング

当院では、下の前歯が生えてきたときが小児歯科のスタートです。
「むし歯もないし、早すぎるのでは?」と思うかもしれませんが、ホームケアの方法や離乳状況なども確認しながら、お子さんのお口の成長全体を診ていきます。また、小さいときから歯医者さんに通うことで、お口の中を触られることや歯医者さんの環境に自然に慣れることができます。

2~3歳の低年齢でも、泣かずに一人で上手にお口を開けてみせてくれるお子さんがたくさんいます。早めに歯医者さんデビューをすることでむし歯を予防できるだけでなく、お子さんが恐怖心をもたずに歯医者さんを楽しめるようになります。

健康な大人に育ってほしい、そのためにベストなタイミングで歯医者さんに来てほしいという当院の強い想いから、2歳になる前に初めてご来院いただいたお子さんには、もれなく子ども用歯ブラシを1本プレゼントしています。まずは遊びにいくような感覚で、気軽に来てみてください。

小児歯科の重要性

お子さんの歯はむし歯にかかりやすい特性があります。
むし歯で乳歯を失うと、永久歯がキレイに並びにくくなります。
また、むし歯ができやすい環境が形成され、そのまま放置されることで永久歯もむし歯になりやすくなります。
一度でも削ってしまった歯は二度と戻ることはありません。
子どものときにむし歯になって治療をした永久歯は、将来的な抜歯になる可能性が非常に高くなります。
歯が生えそろう前から、特に問題がなくても早めに小児歯科を受診することを強くお勧めいたします。 一緒にお子さんの歯を守りましょう。

U20(小児歯科)のメインテナンス

各年代やタイミングに合わせて、レントゲン撮影検査、矯正相談を行います。

期間・所用時間

3~6か月ごと/1回・30分~1時間

内容

  • 全体チェック(生え変わり、むし歯の有無など)
  • 生活習慣ヒアリング・アドバイス
  • 歯の汚れチェック(染出し)
  • 歯磨き練習
  • クリーニング
  • フッ化物塗布

注意事項

  • 必要に応じてシーラント処置を実施します。
  • 年に1回、口腔内写真を撮影することでお口の成長記録を残します。
  • すべての写真、検査記録は保護者の方にお渡ししています。

お子さんが
むし歯になりやすい理由

お子さんの歯を守っていくには、親御さまがむし歯の原因や進み方などについて、正しい知識を持つことが欠かせません。

歯磨きが上手にできない

お子さんの技術だけでは、正しく歯磨きができているとは言えないため、親御さまが毎日仕上げ磨きをすることは欠かせません。年齢が上がると恥ずかしがったりすることもあるでしょうが、必要性を説明して仕上げ磨きを続けてください。丁寧に磨いてあげることがむし歯予防に繋がります。

乳歯のエナメル質や象牙質が薄い

お子さんの歯は成長途中なこともあって、大人よりもエナメル質や象牙質が薄い特徴があります。そのためむし歯にかかりやすく、進行もしやすいのです。

お口に食べカスが溜まりやすい

乳歯の奥歯は溝が深いことから食べ物が詰まりやすい特徴があります。また、奥歯は磨きにくいこともあって、他の歯よりむし歯リスクが高いのです。

当クリニックで行う予防

歯科医院での専門治療とご自宅でのセルフケアが、お子さんの歯をむし歯から守るためには欠かせません。当クリニックは、TBI、フッ素塗布、シーラント、食事指導などのケアを提供していくことで、お子さんが健やかな毎日を送れるようサポートしていきたいと考えています。

TBI(ブラッシング指導)

お子さんの歯や歯肉を傷つけずに、しっかり歯垢を取るのは簡単ではありません。当クリニックにお越しいただければ、ポイントを踏まえてていねいに指導しますので、ご家庭でのケアが充実します。また、歯磨きの道具についてのアドバイスも随時行っています。

フッ素塗布

歯にフッ素を塗布することで、歯の表面にあるエナメル質を強化できます。また、歯の再石灰化を促進してむし歯ができにくい環境を作る作用もあります。さらに、むし歯菌の活動を抑える効果もあるので、むし歯予防に大きく役立ちます。

シーラント

シーラントは歯科医療用に作られた樹脂素材で、お子さんの奥歯の溝を埋めることに使用します。お子さんの奥歯の対合面は溝が深いのでむし歯リスクが高いですが、あらかじめシーラントを塗っておけば、食べ物が詰まりにくい状態にできます。

食事指導

お子さんのお口の健康を守るため、食生活やお口まわりの癖などもお聞きしてアドバイスを行っています。お子さんのむし歯は減少傾向にありますが、固いものを食べる機会が少ないせいか「噛む力」の弱いお子さんが増えています。当クリニックではおやつを含めた食生活のアドバイスを行うと同時に、指しゃぶりや頬づえなどの悪い癖が口腔機能に及ぼす影響についても解説しています。

歯の脱臼について

転んで歯の位置がずれたりすることを「歯の脱臼」と言います。歯の脱臼は経過時間が重要なため、早めに当クリニックへ受診してください。歯が脱臼して抜けてしまったら、歯を洗わずに持ってきてください。

歯が抜けてしまった際、歯科医院へお持ちいただく方法

  • 生理食塩水か牛乳の中に保存する
  • 両方ともない場合は、唾液中(口の中)に入れておく
  • 市販の歯牙保存液も可能です

歯の脱臼の治療方法

  • 歯の整復(歯をもとの位置に戻すこと)をします。
  • その歯をワイヤーや歯と同じ色の材料で固定します。
  • 3~4週間固定したままにします。

歯の脱臼の治療後の注意

  • 脱臼歯の安静を保つため硬いものは噛まないようにしてください。
  • 歯口清掃を怠らないようにしてください(患歯は優しくブラッシング)。
  • 経過観察のため、定期的に受診してください。

治療後の経過について

  • 患歯の色が変わってしまったり(壊死により)患歯の歯肉におできのようなものが出来た場合は、根の治療が必要になります。
  • レントゲン撮影により患歯の歯根の吸収が見られた時も、根の治療が必要になります。
  • 乳歯の場合、永久歯にいろいろな形で影響がありますので、定期観察が必要となります。

ホームケア

ご家庭で毎日行うお口のケアは、お子さんの歯をむし歯から予防するための基本です。毎日しっかりケアをする習慣がつけば、お子さんの将来にもプラスになりますから、ぜひご家族で歯磨きをする習慣を作っていきましょう。

お子さんのおひとり通院について

おひとり通院にあたってお願いしたいこと

  • 小学校に上がる前のお子さんは、保護者の方の同伴をお願いいたします。
  • 小学生以下のお子さんが麻酔を使用してのむし歯治療や抜歯を行う場合は、原則保護者の方の同席をお願いしております。
  • 小学生以上のお子さんのメインテナンスは、本人の協力状態によってお一人での診療が可能です。診療内容やお伝えしたことはお子さんの診察券に記載があるのでご確認ください。

※当院への行き帰り含めひとりのお子さんも多くいらっしゃいますが、安全面を十分考慮の上、保護者の方の責任でご判断をお願いいたします。

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