GENERAL 一般歯科

虫歯治療

虫歯菌は糖質を酸に変え、歯を溶かして虫歯をつくります。また、神経に炎症を起こして激しく痛むこともあります。当クリニックでは不安や恐怖を感じさせない、リラックスして治療を受けていただける雰囲気づくりに力をいれていますので、「虫歯かも」とお悩みの方はお気軽にご相談ください。

虫歯の原因

虫歯菌はプラーク(歯垢)の中で繁殖し、糖分を分解して酸を出します。その酸で歯が溶ける現象が「虫歯」です。そのため、お口の中を清潔にすることや、甘いものを控えることなどが虫歯予防に役立ちます。

  • 虫歯菌の数(細菌)

    虫歯菌は多くの場合、幼年期に家族から感染します。感染した虫歯菌をゼロにすることは困難ですが、数を減らして虫歯リスクを低減することは可能です。当院では希望に応じて唾液検査も実施しております。

    菌の数を減少させるためには

    TBI、プラーク除去、歯石除去、バイオフィルム除去、エアフロー

  • 虫歯の餌(糖質)

    虫歯菌はお口の中の糖分を取って酸を出して、歯を溶かしていきます。そのため、甘いものを控えると虫歯予防がしやすくなります。

    虫歯になりづらい糖質制限の基準

    砂糖は1日スティックシュガー3本分までを目安に!

  • 虫歯環境におかれた時間(時間)

    食事から30分ほどすると虫歯菌が酸を出し始めるので、ダラダラ食べ続けると虫歯リスクが上がります。食後の歯磨きを習慣化して食事時間に配慮しましょう。

    虫歯環境にさせないための時間管理

    ダラダラ食べをしない。何か食べたら歯磨きをする。キシリトール100%ガムやタブレットを噛む。

  • 虫歯菌に対する歯の強さ(歯の質)

    酸に弱い歯質や、虫歯菌への抵抗力が弱くなっている歯質があります。フッ素塗布などで歯質強化を図りましょう。

    歯の質を丈夫にするための方法

    カリエステスト、フッ素塗布、シーラント、アパタイトコート

虫歯の進行と治療

虫歯は初期には自覚症状がありませんが、進行すると冷たいものがしみたり痛みがでたりします。さらに悪化すると神経や、歯そのものを失うケースもあるので、虫歯進行の段階を知って予防や早期治療を意識しましょう。

要観察歯(CO)

要観察歯(CO)

細菌の排出した酸によって、歯の表面がわずかに溶けています。ブラッシングとフッ素塗布を丁寧に続けることで健康な歯に戻せる可能性があります。

予防治療


エナメル質の虫歯(C1)

エナメル質の虫歯(C1)

虫歯がエナメル質にまで進行した状態です。痛みやしみるなどの自覚症状はまだありません。虫歯に感染した部分を削って、レジンで詰め物をします。

詰め物・被せ物


象牙質の虫歯(C2)

象牙質の虫歯(C2)

虫歯がエナメル質の奥にある象牙質にまで進行した状態です。治療法としては、虫歯の部分を削った後、詰め物や被せ物で歯の機能を補っていきます。

詰め物・被せ物


歯の神経の虫歯(C3)

歯の神経の虫歯(C3)

虫歯が象牙質の奥の歯髄にまで進行している状態です。細菌に汚染された歯の神経を取り除くなどの根管治療を行うのが一般的です。


歯の根の虫歯(C4)

歯の根の虫歯(C4)

歯茎から上の部分がほとんど溶けてしまっている状態です。細菌自体は残っているため、早急に治療しなければいけません。抜歯を行なうのが一般的です。

入れ歯(義歯)

歯周病治療

歯周病とは、歯槽骨(歯を支える骨)が溶ける病気です。歯周病は細菌が起こす炎症で、歯周組織が破壊される病気です。進行すると歯を支える歯槽骨も解けるので、歯を失うこともあります。成人した日本人の約8割が発症していると言われているうえ、歯を失う原因第1位の疾患です。早期から予防や治療に取り組みましょう。

こんな症状ありませんか?

  • 歯肉から血がでる
  • 歯肉が腫れる
  • 歯肉が下がる
  • 口臭がひどい
  • 口がねばる
  • 歯がグラグラする
  • 歯の隙間が広がる

歯周病の原因

歯周病の原因は歯垢や歯石の中にいる細菌です。歯垢は歯石化するとブラッシングでは落とせませんし、歯と歯ぐきの間にどんどん入り込んで、歯を支える歯槽骨にもダメージを与えます。歯槽骨が減って歯を支えきれなくならないように、歯科医院で歯垢や歯石を取る施術を受けましょう。
また、糖分の過剰摂取や飲酒、喫煙など悪習癖も原因となる可能性があります。

歯周病が全身にもたらす悪影響

実は歯周病は、お口の中だけでなく全身の健康に悪影響を与えます。歯周病菌が血液に侵入すると、毒素が全身を巡って様々な疾患を起こすことが明らかになっています。中には重篤な症状を起こす場合もあるので、まずは正しい知識を身につけましょう。

  • 糖尿病

    歯周病の炎症物質は、血糖値を下げる作用を持つインスリンの働きを阻害します。そのため、血糖値のコントロールが困難になって糖尿病のリスクが上がります。

  • 心筋梗塞・心内膜症・狭心症

    歯周病菌が血管を通って心臓に達すると、血管を詰まらせて心筋梗塞や心内膜症、狭心症などを起こすことがあります。

  • 脳梗塞

    歯周病菌は動脈硬化を起こして血栓を作りだすことから、脳梗塞の原因になる可能性があります。

  • 低体重児・早産

    妊娠期間中に歯周病にかかっていると、炎症物質が子宮を収縮させることがあり、早産や低体重児出産のリスクが上がります。

  • 誤嚥性肺炎

    年齢が上がると誤嚥のリスクも上昇しますが、肺に歯周病菌が侵入してしまうと誤嚥性肺炎を起こすことがあります。

歯周病の進行

Level1歯肉炎

歯茎だけが腫れている状態です。痛みや違和感はほとんどありません。ブラッシングを徹底し、歯科医院でクリーニングや歯石除去などを行えば、改善が期待できます。


Level2軽度歯周炎

「歯磨きをすると出血が起こる」「歯が浮くような感じがする」などの症状があります。主な治療法として、歯と歯茎の間にある歯周ポケットの歯垢や歯石除去などを行っていきます。


Level3中度歯周炎

歯槽骨が溶けて、歯肉が赤紫色に腫れている状態です。口臭が強くなるなどの症状が出てきます。クリーニングなどでは対応できないケースも多く、歯周外科手術が必要な場合があります。


Level4重度歯周炎

歯肉は下がり、大量の歯石が歯根に付いているのがわかる状態です。歯を触ると自然に抜け落ちてしまうケースもあります。歯槽骨の回復を目指す治療などを提案できる可能性もあります。

歯周病治療の流れ

  1. Step01

    検査

    歯周ポケットの測定、レントゲン撮影などを行います。

  2. Step02

    プラーク・歯石除去

    歯に付着した歯石(細菌)を取り除きます。

  3. Step03

    再検査(重要)

    歯周ポケットの再測定、ポリッシングでプラーク・歯石を付きにくくする。改善されていればメインテナンスに入ります。

  4. Step04

    深部歯石除去

    改善が見られない場所は更に深い部分の歯石を取り除きます。

  5. Step05

    改善されているか確認

    改善していなければ3~4を繰り返し行います。

  6. Step06

    外科的治療

    治療を繰り返しても改善されない場合は他の原因が考えられます。外科的治療を行います。

ペリソルブ

ペリソルブは歯周治療のひとつで、歯周病の原因であるプラークや歯石を柔らかくして殺菌除去する治療法です。

  • ペリソルブ(1歯)5,500円(税込)
  • メリット

    • プラーク・歯石を柔らかくするので除去しやすい
    • 歯周ポケット内の菌を殺菌できる
    • 細菌の飛散を防ぐ
    • 健康な組織を損なわず菌のみに作用できる
  • デメリット

    • 保険適用外のため、治療費が高額になることがある
    • 治療時間がかかる

レーザー治療

当クリニックでは、重度の歯周病の方にはレーザー治療をおすすめしています。レーザーの光と熱は歯肉や歯根面まで入り込んだ歯周病菌の内毒素を減らすことができるだけでなく、歯周ポケットの奥深くにも届きます。精神的・身体的な負担を減らす効果も期待できるので、お悩みの方は気軽にご相談ください。

レーザー治療が適用になる例

  • 歯肉の腫れ…切開・早期治療
  • 知覚過敏…症状の緩和
  • 歯肉炎…健康な歯肉の回復
  • 虫歯予防…虫歯菌の殺菌、フッ素塗布効果の倍増
  • 歯周炎…歯周ポケットの殺菌
  • 抜歯後…痛みの軽減・止血
  • 歯肉の黒ずみ…色素沈着の除去
  • 小帯除去…小帯の伸展
  • 口内炎・咬傷…早期治癒
  • 根の治療…乾燥・殺菌

レーザー治療のメリット・デメリットと料金

  • レーザー治療550~11,000円(税込)
  • メリット

    • 痛みが少なく、細菌を除去できる
    • 治療時の出血を抑えられる
    • 治療後の治りが早い
  • デメリット

    • 保険適用外のため、治療費が高額になることがある

知覚過敏

歯磨きをしたり冷たいものを飲んだりした時、ピリッと痛みを感じたことはありませんか?これが知覚過敏です。知覚過敏は痛みを感じるだけでなく、歯磨きが疎かになることでプラークが溜まりやすくなる傾向があります。結果、虫歯や歯周病を招くことになるため、治療が必要となります。

知覚過敏の原因

知覚過敏の原因は「加齢」「歯磨きの仕方」「悪習癖」の3つに大きく分けられます。
加齢や歯周病で歯ぐきが後退したり、ブラッシングを強くし過ぎるなどしてエナメル質が削れてしまうことで、内側の象牙質が露出して知覚過敏を引き起こします。また、飲酒や喫煙など悪習癖も知覚過敏の原因となります。

知覚過敏の治療方法

知覚過敏は虫歯ではないため、薬剤を付けるだけで治療が完了します。麻酔や歯を削る必要はありません。また、ご自宅で毎日の歯磨きの後に、専用ジェルを塗っていただくとより効果的です。

定期的な「メインテナンス」で歯周病の再発を防ぎましょう

歯科医院は悪くなった部分の治療を行うだけの場所ではありません。むしろ悪くならないよう、歯のメインテナンスのために定期的に来院していただくことをおすすめしています。歯のクリーニングにとどまらず、口腔内全体の状態を都度確認することで虫歯の早期発見・早期治療が可能となります。

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